【続報】「福徳岡ノ場」火山活動衰えか 「島小さく」と専門家

JX通信社は、8月に噴火が確認された小笠原諸島付近の海底火山「福徳岡ノ場」を捉えた最新の衛星写真を、火山学者で静岡大学防災総合センターの小山真人教授に分析してもらった。撮影は、人工衛星を自社開発・運営する宇宙ベンチャー「アクセルスペース」との協同で、先月17日に実施。火山活動は継続しているものの以前より衰え、島も一回り小さくなっている様子がうかがえるという。小山教授のコメント全文は以下の通り。

【小山真人教授コメント全文】
・波浪による浸食が進み、西側の島は一回り小さくなっている。東側の島影は見えなくなり、浅瀬に打ち寄せる波だけとなった。
・浮遊軽石らしいものはほとんど見られなくなった。
・変色水はまだ出ているので火山活動は継続しているが、以前より衰えたように見える。

福徳岡ノ場(上)と南硫黄島(下)、9月17日撮影


福徳岡ノ場(上)と南硫黄島(下)、8月26日撮影


福徳岡ノ場(上)と南硫黄島(下)、8月14日撮影

また、JX通信社とアクセルスペースは、先月19日に噴火したスペイン領カナリア諸島のラパルマ島南部にあるクンブレビエハ火山も撮影。同火山の噴火は50年ぶりで、ロイター通信などによると、現在も噴火の勢いが増しているという。JX通信社とアクセルスペースは、同火山も、引き続き撮影を継続する予定だ。(JX通信社/FASTALERT)

スペイン領カナリア諸島ラパルマ島のクンブレビエハ火山、9月19日撮影

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