エアバスA320シリーズで機体システムに不具合が生じる可能性 全世界で6000機以上に影響か
航空機大手のエアバスは28日、直近のエアバスA320型機で発生した事象を分析した結果、激しい太陽放射が、飛行制御機能に関連するデータに影響を与える可能性があると発表した。
エアバスは、各航空当局に対して予防的処置を取るよう要請しており、EASA(欧州航空安全機関)は緊急耐空性改善通報を発出している。
英公共放送BBCによると、この問題は10月に発生した米LCC・ジェットブルー航空のトラブルによって発覚したもので、影響を受けるエアバス機は全世界で6000機を超えるとみられる。
BBCは大半の機体は、比較的軽微なソフトウェアアップデートのみで改修が可能であると報じている。
日本では、全日本空輸(ANA)が、機体のソフトウェアアップデートのために、エアバスA320・321型機で運航される複数の便に遅延と欠航が発生する可能性があると発表している。29日(土)は午前8時までに国内線の計65便の欠航が決まった。およそ9400人に影響する見通し。(JX通信社/FASTALERT)